記録メディアQ&A~第1回~

kiroku3

質問内容
DVDの書き込みエラーは製造メーカーの使用している「スタンパーが影響する」と聞いたことがあるのですが、
ずばり「スタンパー」って何ですか?(投稿者:匿名希望さん/神奈川県/大学生/21歳独身)

答え
博士: 今日も質問のメールが着ておるぞ。なになに?スタンパーって何ですか?と。

メディ夫君:あぁ、スタンパーですね。確かに、あれは難しい話ですからね。

博士:難しいことを知っておるということは、私の論文を読んで勉強してきておるんだね?

メディ夫君:いやぁ、それがサッパリ。

博士:なんじゃそりゃ。じゃ、どうして難しいことを知っとるんじゃ?

メディ夫君:博士のスタンパーに関する論文を読もうと思ったんですけど、難しい漢字が多くて諦めたんですよ。

博士:漢字の話かい。内容の話じゃないんじゃな。

メディ夫君:内容なんて僕がわかるわけないですよ、アハハ。

博士:そこまで開き直られると、気持ちがいいのぉ。

メディ夫君:ところで、博士。本題ですけど・・・。

博士:そうそう、スタンパーの話だったのぉ。

メディ夫君:それです、それ、スタンパー。

博士:スタンパーの名前すら忘れておったのか。本当に仕方ないのぉ。

メディ夫君:いやぁ、スイス銀行にお金を振り込んだら仕事してくれる・・・

博士:それはスナイパー。あやうくゴルゴまで言わせるところじゃったよ。

メディ夫君:危なかったですね、博士。

博士:君が言うんじゃない。ところでスタンパーの話じゃが、そもそもスタンパーとは何かということを説明しないといかんかのぉ。

メディ夫君:はい、お願いします。

博士:そもそもスタンパーというのは、まっさらな状態のCDやDVDなどの記録メディアに溝を作っていく型のことを言うんじゃ。

メディ夫君:ハンコみたいなものですかね?

博士:いい例えじゃのぉ。CDやDVDはあの丸いカタチを作っただけでは記録メディアとしてはまだ使えないんじゃ。

メディ夫君:まだ、というと?

博士:ただの丸いカタチのモノをCDやDVDといった記録メディアとして使えるようにするには、そのモノに情報を記録させるための筋道、つまり溝を掘っていかなくてはいけないのじゃ。

メディ夫君:真っ白な自由帳に罫線を引いてノートにするみたいなことですか?

博士:おぉ、メディ夫君は例えだけは上手いのぉ。ノートは罫線があった方が便利で、情報を整理して記録しやすい。同じように、CDやDVDなども情報をきちんと整理して記録するために溝を掘るんじゃ。

メディ夫君:その溝を掘るための道具がスタンパーなんですね。

博士:そういうことじゃ。この溝がきちんと正確に掘られていないと、CDやDVDなどに情報を記録するとき、またその情報を読み出すときに、いろいろとと不都合が出てくるんじゃ。

メディ夫君:どうしてですか?

博士:溝が曲がっていたり、深さが一定じゃなかったりデコボコしていると、記録される情報も溝に合わせて変形したり、乱れたりするんじゃなぁ。

メディ夫君:確かに、ノートの罫線が曲がってたら、書きづらいし、後で読み返しづらいですもんね。

博士:メディ夫君は例えだけは上手いのぉ。その通りじゃ。

メディ夫君:スタンパーって大切なんですね。

博士:そう、品質の良い記録メディアを作るうえでスタンパーは非常に重要な役割を担っておるのじゃ。

メディ夫君:じゃぁ、スタンパーの良し悪しがCDやDVDの良し悪しってことも言えるわけですか?

博士:そういうことは言えるじゃろうね。

メディ夫君:てことは、良いスタンパーを作れるかどうかが大事になってきますよね?

博士:だんだんわかってきたのぉ。しかし良いスタンパーを作るには大変難しい技術が必要になるんじゃ。

メディ夫君:どんな技術なんですか?

博士:例えばDVDに掘られる溝、つまり情報を記録するための溝は、サブミクロンの単位で掘られているんじゃが。

メディ夫君:サブミクロン?

博士:これも説明が必要じゃのぉ。サブミクロンとは、ミクロンの1000分の1ミリメートルのことじゃ。
ミクロンが0.001ミリメートルじゃから、サブミクロンは0.000001ミリメートルということになるのぉ。

メディ夫君:とにかく超こまかいということはわかりました。

博士:それがわかればよろしい。この小さい小さい小さい溝を一分の狂いもなく正確に、しかも何十枚、何千枚、何万枚と同じように掘っていくスタンパーを作るのが、どれだけ大変かはわかるかのぉ。

メディ夫君:頭がクラクラしてきます。

博士:正確に精密に溝を掘るスタンパーを作る技術。これは品質の良い記録メディアを作っていくためには欠かせない条件じゃな。

メディ夫君:よくわかりました。

博士:さらに。

メディ夫君:さらに、ですか?

博士:スタンパーは消耗品なんじゃ。同じ作業を繰り返すと、どうしても溝を作るための凹凸が磨り減ったり、へたったりしてくるからのぉ。

メディ夫君:じゃ、スタンパーの寿命が来たらどうするんですか?

博士:もちろんスタンパーの交換じゃ。

メディ夫君:交換しても大丈夫なんですか?

博士:もちろん大丈夫じゃ。この場合は交換自体が問題ではなく、スタンパーを交換したら品質が変わったり、落ちたりすることが問題じゃ。スタンパーの質が毎回毎回違ったら、同じ品質のCDやDVDが製造できなくて困るからのぉ。常に同じ高品質のスタンパーを製造できる技術と環境作りも大事と言えるじゃろうな。

メディ夫君:はぁ、スタンパーって奥が深いんですね。

博士:スタンパーのことわかったかな?

メディ夫君:僕はわかりましたけど、メールの送り主はわかりますかね?

博士:そうじゃのぉ。まぁ、ひとまず今の話をまとめて、メールの送り主に返信するかのぉ。

(カチカチ・・・カチカチ・・・ポチッ)

博士:メール送信。これでOKじゃ。

(ピロリロリン)

博士:なんじゃ、研究室ではマナーモードか電源を切るように言っておるじゃろう。誰じゃ?

メディ夫君:すいません、僕です。

博士:なんのメールじゃ?急用か?

メディ夫君:えぇーと・・・、あ、わかりました。スタンパーの説明みたいです。

博士:何じゃと?

メディ夫君:博士がさっき送ったメールが届いたみたいです。

博士:ということは、スタンパーって何ですかっていうメールを送ったのは?

メディ夫君:僕です。

博士:メディ夫君!!